給湯器のトラブルの原因と応急処置
蛇口をひねってもお湯が出ない、シャワーの温度が上下する、本体から水がしたたる。こうした不具合の原因は、給湯器の故障だけではありません。ガスの停止、水道の止まり、寒さによる凍結でも同じ症状が出ます。このページでは、よくある原因と、自分で確かめてよい範囲、業者に頼む目安をまとめます。
よくある原因
- 本体の経年劣化使い始めて十年ほど経ち、点火しにくい、途中で止まる、エラー表示が増えたなら劣化です。内部の部品や配管が傷み、水漏れや不完全燃焼の出どころになります。焦げくさいにおいや黒いすすが出たら使用をやめます。
- ガスが止まっている水は出るのにお湯だけ出ないなら、まずガス側を疑います。ガスメーターの安全装置が働くと、ガスコンロも点きません。地震や長時間の使用、ガス切れのほか、ガス漏れでも止まります。
- 配管や給湯器の凍結冬の朝だけお湯も水も出ないなら凍結です。氷点下の翌朝に多く、給水管の中で水が凍っています。多くは気温が上がると戻ります。ただし配管が割れていると、解けたときに水が漏れます。解けたあとは本体の下の濡れを確かめます。
- 電源やリモコンの不調リモコンの表示が消えているなら、まず電源を疑います。ブレーカーが落ちた、コンセントが抜けた、停電の後に戻っていない、のどれかです。電源に問題がないのに表示が出ないときは、リモコンや配線の故障です。
- 蛇口側の不具合ひとつの蛇口だけぬるいなら、給湯器ではなく蛇口を疑います。温度を混ぜる部品が傷むと、設定を変えても湯温が動きません。台所では出るのに浴室では出ない、が目印です。
- 同時使用で湯量が不足シャワー中に台所でお湯を使うと、ぬるくなったり水量が減ったりします。冬は水道水が冷たく、温める力が追いつかないため、この症状が出やすくなります。
自分でできる応急処置
- まずガスコンロを試すガスのにおいがないことを確かめ、コンロに火が点くか見ます。少しでもにおうときは点火せず、窓を開けてガス会社へ連絡します。においがなく点かないならガスメーターの遮断です。点くならガスは来ており、給湯器側の問題です。
- ガスメーターを復帰させる赤いランプの点滅は遮断中です。においがあるときは触らずガス会社へ連絡します。ないときは屋内外のガス機器を止め、キャップを外して復帰ボタンを奥まで押し込み、ゆっくり離します。ガスを使わず三分待ち、点滅が消えれば復帰です。
- 水漏れなら元栓を閉める本体や配管から水が出続けるときは、給湯器の給水元栓を右に回して閉めます。見つからないときは水道メーターの止水栓を閉めます。あわせてガス栓も閉めます。電装部まで濡れているときは電源プラグも抜き、そのまま業者に連絡します。
- 凍結なら運転を切って待つ凍結のときは運転スイッチを切り、お湯側の蛇口を開けたまま気温が上がるのを待ちます。電源プラグは抜きません。凍結を防ぐ装置が働かなくなり、配管が割れます。
- 急ぐならぬるま湯で解かす急ぐなら、給水元栓にタオルを巻き、三十度から四十度のぬるま湯をゆっくりかけます。熱湯は使いません。電源コードやコンセントにはかけません。解けたらタオルを外し、乾いた布で水を拭き取ります。濡れたままだとまた凍ります。
- リモコンと電源を確かめるリモコンの運転スイッチを入れ、設定温度を確かめます。表示が出ないときは、屋内の分電盤でブレーカーが落ちていないか、給湯器のコンセントが抜けていないかを見ます。
- エラー番号を控えるリモコンに出た数字を紙に書き留めます。番号ごとに原因が決まっているため、業者への説明が早くなります。運転を入れ直すと消える表示もあるので、消す前に控えます。
やってはいけないこと
- ガス臭いときに電気を触るガスのにおいがするときは、換気扇や照明のスイッチに触れません。入り切りの瞬間に小さな火花が出て、引火するおそれがあります。窓を開け、ガス栓を閉めてガス会社へ連絡します。
- 排気口の前に物を置く給湯器の排気口の前に、荷物や雪、洗濯物を置いたままにしません。排気がふさがれると燃え方が乱れ、一酸化炭素が発生します。本体の周りは物を置かずに空けておきます。
- 給湯器を開けて中をさわる外側のカバーを外して中を触るのはやめます。ガスと電気と水が集まる場所で、資格のない作業は法律で認められていません。ガス漏れや感電、不完全燃焼につながります。
- 凍結に熱湯をかける凍った配管に熱湯をかけると、急な温度差で配管が割れます。溶けた後に大量の水が噴き出し、被害が広がります。熱湯の跳ね返りでやけどもします。ぬるま湯までにとどめます。
- 冬に電源プラグを抜く使わない日でも、冬に給湯器の電源プラグを抜きません。気温が下がると凍結を防ぐ装置が自動で働きますが、電気が来ていないと止まります。配管が凍って割れる原因です。抜いてよいのは、水漏れで本体が濡れているときだけです。
業者に頼んだほうがよい目安
- お湯を使っていて頭痛や吐き気がしたら、すぐ使うのをやめ、窓を開けてガス会社に連絡してください。
- 焦げくさいにおいや黒いすすがあるなら業者に頼んでください。
- メーターを復帰させても点滅が消えないならガス会社へ連絡してください。
- 本体から水がしたたり続けるなら業者に頼んでください。
- ガスも電源も入っているのにお湯が出ないなら業者に頼んでください。
- 同じエラー番号が消えずに何度も出るなら業者に頼んでください。
- 使い始めて十年を超え、不調が続くなら業者に頼んでください。
電話するときに伝えるとよいこと
- リモコンに出ているエラー番号をそのまま伝えてください。
- 水が漏れているか、元栓を閉めたかを伝えてください。
- お湯が出ないのは全部の蛇口か一か所かを伝えてください。
- 給湯器が屋外の壁か、ベランダか、室内かを伝えてください。
- 都市ガスかプロパンか、電気式かを伝えてください。
- 本体の側面にある型番と製造年を読み上げてください。
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