蛇口の水漏れの原因と応急処置
蛇口の水漏れは、水を止めても先からポタポタ落ちる、ハンドルの根元がにじむなど、漏れる場所で原因が変わります。多くは内部のゴム部品や、水を開け閉めする部品がすり減って起こるもので、家庭ではよくある不具合です。ここでは症状ごとの原因と、自分でできる応急処置、してはいけないこと、業者に頼む目安を説明します。
よくある原因
- ゴムパッキンのすり減りハンドルを回して使う蛇口で、しっかり閉めても先から水が落ちるときは、中のゴム部品のすり減りが原因です。ハンドルの下がじわっと濡れる場合も、同じく内部のゴム部品が傷んでいます。
- レバー内部の部品の劣化一本のレバーで操作する蛇口で、レバーを閉じても水が止まらないなら、内部で湯と水を混ぜる筒状の部品が傷んでいます。2000年より前の蛇口にはレバーを上げて止める型もあるので、止まる向きは自宅の蛇口で確かめてください。
- 接続部のゆるみ蛇口と壁や台の境目、シャワーホースのつなぎ目が濡れるときは、接続部のゆるみか、間に入ったゴム部品のずれが原因です。使用中の振動やホースの出し入れで少しずつゆるみます。
- 吐水口の先のゆるみ水の出口に付いた網状のキャップがゆるむと、そのまわりからにじみます。水の飛び方が乱れる、横に飛ぶといった症状が一緒に出るときは、この部分の汚れやゆるみを疑います。
- 本体や配管のひび、さび十年以上使った蛇口や屋外の蛇口では、金属本体のひびやさびから漏れます。寒い朝に急に漏れ出したときは、中の水が凍って本体や配管が傷んだ可能性があります。
- 壁の中や床下からの漏れ蛇口を使っていないのに周りが濡れることがあります。水道メーターの小さな羽根が回り続けるときは、壁の中や床下の配管から漏れています。目に見えない場所の漏れです。
自分でできる応急処置
- まず止水栓を閉める蛇口の下の扉の中や壁際に、その蛇口だけを止める栓があります。ハンドル式も溝のあるタイプも、時計回りに止まるまで回します。溝のあるタイプは幅広のマイナスドライバーを使い、湯側と水側の両方を閉めます。閉めたあとは蛇口を開けて、管に残った水を出しきります。
- 回らなければ元栓を閉める止水栓が固いときは無理に回さず、家全体の元栓を閉めます。戸建ては敷地内の水道メーターの箱、集合住宅は玄関横やベランダの扉の中にあることが多いです。閉めると家中の水が使えないので、先に飲み水をくんでおきます。
- 集合住宅ならすぐ連絡するマンションやアパートで床が広くぬれているときは、下の階に漏れている可能性があります。止水栓を閉めたうえで、すぐに管理会社か大家に連絡してください。自分で業者を呼ぶ前に連絡しておくと、費用の負担でもめにくくなります。
- 水を受けて床を守る漏れている下にバケツや洗面器を置き、周りを雑巾で拭きます。床が木や畳なら、ビニール袋を敷いてから布を重ねると染み込みを抑えられます。受けた水はこまめに捨ててください。
- ゆるみは手で締め直す先端のキャップや接続部が手で回るほどゆるんでいれば、手で軽く締め直します。止まったと感じたところでやめ、工具は使わないでください。工具で締めると中の樹脂部品が割れ、にじむ程度だった漏れがひどくなります。
- 漏れ方と場所を記録するどこから、どのくらいの量が、いつから漏れているかをメモします。蛇口の全体と漏れている部分を写真に撮り、本体や根元に書かれた品番の表示も読める大きさで撮っておきます。
やってはいけないこと
- ぬれた場所で電気にさわらない台所や洗面台の下には、食器洗い機や温水便座のコンセントが入っていることがあります。水がかかっていたら、ぬれた手でプラグやスイッチにさわらないでください。床が広くぬれているときは、乾いた手で分電盤のブレーカーを切ります。
- 止水栓を閉めずに分解する水を止めないままハンドルや内部の部品を外すと、配管の圧力で水が勢いよく噴き出します。外した部品が飛んでけがをしますし、周りが一気に水浸しになります。分解の前に必ず水を止めてください。
- 凍った蛇口に熱湯をかけない急に熱い湯をかけると、温度差で金属や樹脂が割れ、はね返った湯でやけどをします。タオルを巻いてぬるま湯をゆっくりかけるか、自然に溶けるのを待ってください。
- 熱いまま湯側をさわる給湯器を使った直後は、湯側の配管に熱い湯が残っています。そのまま部品を外すとやけどをします。湯側の水も止め、冷めるまで時間を置いてください。給湯器本体やガスの栓には手を触れないでください。
- 工具で強く締め付けるナットを力任せに締めると、中の樹脂部品や細い管が割れて、にじむ程度だった漏れが噴き出す漏れに変わります。表面のメッキも傷つきます。手で軽く締まる範囲を超えたら、そこで手を止めてください。
- 元栓を閉めたまま放置する冬に元栓を閉めて長く留守にするときは、給湯器の水抜きも説明書どおりに行います。機器の中に水が残ったままだと、凍って配管が割れます。給湯器の電源プラグは抜かないでください。抜くと凍結を防ぐヒーターとポンプが動きません。
- 借りている家で勝手に直す賃貸や社宅では、蛇口は建物の設備です。自分で交換や分解をすると費用を自分で負担することになり、壁の中の配管を傷めた場合の責任も問われます。先に管理会社か大家に連絡してください。
業者に頼んだほうがよい目安
- マンションやアパートで下の階に漏れているなら、業者に頼んでください。
- 止水栓や元栓を閉めても水が止まらないなら、業者に頼んでください。
- 床が広くぬれて電気の配線が心配なら、業者に頼んでください。
- 蛇口を使っていないのに床や壁が濡れるなら、業者に頼んでください。
- お湯側から漏れている、または湯が止まらないなら、業者に頼んでください。
- 蛇口の根元や壁とのつなぎ目から漏れるなら、業者に頼んでください。
- 十年以上使った蛇口で漏れを繰り返すなら、業者に頼んでください。
電話するときに伝えるとよいこと
- 台所、洗面所、浴室、屋外のどこの蛇口かを伝えてください。
- 吐水口、ハンドルの根元、壁との接続部など漏れ場所を伝えてください。
- ポタポタか流れっぱなしかと、いつから漏れているかを伝えてください。
- 止水栓や元栓を閉めて水が止まったかどうかを伝えてください。
- 集合住宅なら階数と、下の階への漏れの有無を伝えてください。
- 蛇口の形と、本体に書かれた品番や使用年数を伝えてください。
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